バナナファームでクビにならないポジションに昇格
仕事開始から2週間目
実質4日目
クラスタリングの仕事にも慣れてきたころスーパーバイザ―から新しいナイフを渡された。
これはお前のナイフだ、持ち手に777と書いてあるから覚えておくように。
ディハンディングの仕事に階級アップした。(ここのファームではクラスタリングの人はディハンディを兼任している。両方できたほうが生存確率が上がる)
バンチからバナナを切り離す仕事。(先輩から後々教えもらったが、バナナを切り離す際はバナナの長さ、太さ、状態を選別し、自分の配属のレーンの担当するサイズのバナナを切り出さなければいけない。さらに傷ものははじいてほかの傷ものレーンに回さなければならない。)
習うより慣れろということで大まかに引きながら切り進める、
先輩たちは一秒もかからず切り離すが私はどうやってもこぎりのようにナイフを上下させて5秒かかってやっと切り落とす感じ。
さらにバナナの本数が多いものは重いため、きれいな曲線に切り取らないと自重で折れてしまう。
練習としてバンチに最後に残る小さなバナナを切り離す作業をしたが最初の10個中6個ほどは途中で折れるか切り離しても数本バナナが残ってしまった。
この練習で、床に落としてしまったものや誤って傷をつけてしまったものは売り物にならないため破棄となる。練習中でたぶんいままで生きてきた中で無駄にしたバナナの数の10倍は無駄にした。
先輩は特に落とすことに対しては何も言わず悪かったところや良かったところを指摘してくれたおかげで罪悪感が和らいだ。
ついでに教えてくれたがこのディハンディング。習得すれば途中でクビになることはまずないとのこと。
他のポジションは不作の時期などクビになることは十分ある。けれどディハンディングに関しては習得に時間とコストがかかるためポジションをできる人が限られるとのこと。
さすがに一日ずっと切り続けていれば慣れてきて早くは切れないが、きれいな弧を描けるようになってきた。
3週間後に今いるディハンダ―うち3人がいなくなるため自分もできるようにならないと人数が足りません。
自分がバナナを切らないと後に続くポジションにバナナが流れず工場が止まります。
自分で自分の首を絞めるようなことを言ってしまいましたがそれだけの責任を感じております。
これから毎日美しく、確実に、そして早くバナナを切れるように努力していきます。
■
イニスフェール到着からちょうど2週間。
小さな町で特にすることもなく、図書館で本を読んだり街を散策したり思いつく時間のつぶしかたをすべてやりきった辛い2週間を乗り越えてやっと仕事をもらえた。
Wadda Farmというイニスフェールで一番大きな農場
朝6時にホステルを出発、夜明け前は半そで半ズボンでは震える寒さ
バンに10人ほど同乗して30分ほど揺られながら農場につきます
朝7時仕事開始
初日は到着直後に税金、振込口座、労働規約などの書類に記入し農場内の簡単な説明を10分ほど受けてすぐさま作業に入った。
作業はクラスタリングという作業。
バナナファームでは大きく二つの仕事に分かれます
畑(パドック)でバナナを収穫してくる仕事
工場(シェッド)でバナナの出荷作業を行う仕事
シェッドでの作業はどこでも同じ流れ
まず運ばれてきたバナナをチェーンにつるして工程作業に移す作業
ハンギング
↓
ディハンディング “バンチ“から“ハンド“、バナナの房を切り落とし“タブ“(ベルト作業の最初の行程が行われる水の入った部分)に入れる。バンチーバナナの房の塊
↓
クラスタリング タブに入ってきた20-30本ほどからなるハンド、バナナの房を5-9本の塊に小さく切り落とす
↓
ソーティング バナナを選別し悪いバナナを取り除く
↓
メジャーリング バナナをサイズごとに並べる
↓
パッキング サイズごとにバナナを箱詰めする
↓
スタッキング バナナの箱をパレットに積む
バナナファームでよく使われる用語
バンチ―バナナの部位
ハンド―バナナの部位、房
冷たい水の中を流れる20-30房の重たいバナナを片手で持ち上げひたすら切り続ける。
左手が腱鞘炎になりそう。
よく注意されることは切ったバナナが大きすぎたり、悪いバナナが両端になかったりすると注意されます。(クラスタリングの人は切る直前に悪いバナナをある程度選別してはじくようにします。悪いバナナの隣に切り込みを入れるようにすると無駄なくいいバナナを残すことができます。)
怒られるのわけではなく、監督者とファームの専業社員が定期的にアドバイスしてくれる感じです。
これが使用しているナイフ
バナナのバンチ、ディハンディング中
タブ内のクラスタリング後のバナナ
よく初めは手を切りますが慣れてくると切り方のコツがわかってくるので怪我しないようになってきます。よく切れるから気を付けろというアドバイスとよく手を切る人には切り方のアドバイスをしてくれます。私は初めに基本的な切り方を教えてもらい見様見真似で初めました。何度か、流血しない程度に手を切りながら進めていき、先輩のまねをしながら上達していきました。
上達のコツはうまい人のまねをすることと、無になることです。幸運にも私の仕事場は音楽を聴きながら仕事をしてよいとのことでお気に入りの音楽を聴きながらノリノリでひたすらバナナを切っていきます。
自分がオーストラリアに来た理由は…Certificate 3を取得しパーソナルケアをするつもりであったが今なぜかバナナを切っている、とか考え始めてしまうとナイフを放り投げたくなってしまうので3か月の期間はここで無になろうと思う。
ときたま同僚と話をしながら作業をするが慣れない英語となれない作業は同時進行不可能で新たにどんどんタブにつぎ込まれるバナナが待ってくれることもなくソーティングの人に流れていき“切ってください”と返されてしまうこともある。その時は笑顔で受け取り話をやめ無心できり始める。
話しながらちんたらやってるとクビにされるらしいのでそれは何が何でも避けたいので必死にバナナを切ります。
バックパッカーズシャック レビュー
バックパッカーズシャック
宿泊先は日本人に紹介されたここ、バックパッカーズシャック
レント$200/週(4週分一括で支払うと$175/週)
仕事場までの移動代込み(遠いファームは片道30分)
Wi-fi ひと月$35
宿泊者は週2-5日仕事がもらえるので一日8時間ほど働いて時給$22.3、計$150~160稼ぐ。レントは3日働けば元が取れるので決して安いレントとは思えないがセカンドをとるためと割り切って臨めばどうにかやり切れると思っている。
GOOGLEのレビューにあるが難あり
・調理器具は自己調達、(収納ボックスに入れ自己管理、名前がないと盗まれる)
・冷蔵庫と冷凍庫あり(コールスでバッグを購入し名前を記入し食材を保管する)
・8人2段ベッドドミトリー(同居者により環境が大きく左右される。1階レセプション隣は静かな傾向。)
悪い点
・清掃は週一回(床にものを置きっぱなしにすると掃除の際に処分されてしまう)
・キッチンは大体汚れている
・金曜、土曜は一階でパーティーが行われる。
・鍵をかけられるロッカーがあるが8個中6個故障しているためカギをかけられない。(部屋により異なる)
・洗濯機有料、ランドリー$3、ドライヤー$3(僕は毎日手洗い)
・冬場は仕事少ない、仕事もらえるまで2週間かかった。
・週日はレセプションに人がいない。いたとしても女性はぶっきらぼう、男性は友好的(主に2人の兄弟で経営)
良い点
・スーパーが近くにあるので便利
・イギリス人が多い、イギリス英語を学べる
・他宿泊者と炊飯器を共有
・近くのスーパーで期限切れ近くの食品が無料で配布される。(パン、野菜など)
・Xbox360備え付け(ソフトをおいておくと傷がついて読めなくなることあり)
ぱっと思いついて書き出したが自然と悪い点のほうが多くなってしまったが、
仕事をもらえるという利点に比べれば大したことはないことだと考えている。
宿泊中にバッパーが立ち寄り「仕事はないか」とくるが基本レセプションに人はいないので電話することになる。
応えはたいてい 仕事は今ない、2週間待て、わかったら教える、ということ。(3か月の仕事期間を終えいっぺんに人がいなくなるタイミングがときどきある、機運が良ければすぐに仕事が回ってくる。冬は仕事が少ない傾向。)
初めてのバナナファーム就労時間一時間でクビ
バックパッカーズに到着し宿の環境に慣れる間もなく早々、明日から仕事だと言い渡される。2週間は仕事もらえないだろうと覚悟していたので棚から牡丹餅。
この宿の経営者はファーム数か所と提携しているらしくその中でも一番小さな農場で仕事をすることになったらしい。働くのに必要なものなどを他のバッパーから聞き出す。
「どうせ汚れるからなにもいらないよ、農家はクレイジーだけど仕事はあれとかこれとか色々なことをやるから飽きずにできていいよ。」
宿泊者の特徴としてTシャツがやたら汚い。聞いたところによるとバナナを切った際に飛び散るエキスが染みつくらしい。
汚れてもいいようにKマートで4ドルのTシャツを買ってきた。
翌朝、5時50分
バスに乗り込みファームに向かう。
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