おっさん看護師、ワーホリ豪州ホスピタルで働く

オーストラリアでワーホリ~東京オリンピックボランティア活動までの2年間をつづる

初めてのバナナファーム就労時間一時間でクビ

バックパッカーズに到着し宿の環境に慣れる間もなく早々、明日から仕事だと言い渡される。2週間は仕事もらえないだろうと覚悟していたので棚から牡丹餅。

 

この宿の経営者はファーム数か所と提携しているらしくその中でも一番小さな農場で仕事をすることになったらしい。働くのに必要なものなどを他のバッパーから聞き出す。

「どうせ汚れるからなにもいらないよ、農家はクレイジーだけど仕事はあれとかこれとか色々なことをやるから飽きずにできていいよ。」

 

宿泊者の特徴としてTシャツがやたら汚い。聞いたところによるとバナナを切った際に飛び散るエキスが染みつくらしい。

 

汚れてもいいようにKマートで4ドルのTシャツを買ってきた。

 

翌朝、5時50分

 

バスに乗り込みファームに向かう。

 

 

一度一軒の農場に寄り道し同乗者を下ろしてからついた先は一軒家の前。

 

「ついたらまずハグをする」

 

言っていることがよくわからなかったが玄関から老婆が降りてきて皆とはぐをしている。

 

軽く自己紹介をして農場の主とご面会。

 

脚ケガしててガーゼの上にサランラップ巻いてある。ワイルドなおっさん。

自己紹介をして長靴を貸してもらう。

 

そそくさと説明なしに「ほかのボーイと同じように動くんだ。」

 

「一度見たらすぐに同じようにやってみろ」

 

無茶苦茶すぎるけどほかのボーイ2人と主についていく。

初めはハンピングという作業、おっさんが木になるバナナを選別してバカでかいナイフで木を切り倒し始める。

自分はおっさんが切り出したらすかさずバナナの下に向かう。倒れてくるバナナの房掴みゆっくりと下に向けてひっぱり肩に担ぐ。担いだら「OK」とおっさんに伝えるとばっさり気を切ってくれるのでこれをトラックまで10m~20m運ぶ。重さ60kg~80kg。

 

重すぎてよろけたが落としたらたぶんナイフで切り刻まるので慎重に運ぶ。

他のボーイたちにトラックに置くときは優しく、幹を最初に奥に位置させるんだとアドバイスしてもらうがそれどころではない。

 

バナナ重すぎてコケそう

 

 

他のボーイたちがさっそうと運ぶ中、僕は主に「これはお前には重すぎるから待て」といわれおあずけされ続けた結果、トラックがバナナでいっぱいになったころには4個ほどしか運んでいなかった。

 

トラックがいっぱいになると一度シェッドと呼ばれるバナナをカット、サイジング、箱詰めするための小屋に戻る。

 

そこで主から言い渡される「お前は力がなさすぎるからシェッドのほうが向いているだろう、手を洗って持ってきたバッグを持ってこい」

 

 

手を洗って違う作業に入るのかと思ったらどうやらそうではないらしい。

 

「ブーツをぬいでバッグを持ってくるんだ、シェッドのほうがいいだろ、ありがとう」

 

 

開始一時間で解雇処分

 

なぜか宿のオーナーがすでに迎えに来ている、トラックを運転中にこいつクビ宣言を伝えていたらしい。

 

車中で「今日の給料だ」と$30渡される。一時間でクビとか泣きたい

 

宿に戻り他の宿泊者に状況を伝えると「ハグするところだろ?(笑)先月で6人クビになったんだ。気を落とすことない、あの農家はクレイジーだ。」

 

なんだ早く言ってよ(´;ω;`)ウゥゥ

前日に準備するもの聞いたとき首になる覚悟って伝えてくれれば…一番重要やん

 

 

ひとまず仕事は他の農場ですることになるのでまたふりだしに戻る。Ω\ζ°)チーン