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イニスフェール到着からちょうど2週間。
小さな町で特にすることもなく、図書館で本を読んだり街を散策したり思いつく時間のつぶしかたをすべてやりきった辛い2週間を乗り越えてやっと仕事をもらえた。
Wadda Farmというイニスフェールで一番大きな農場
朝6時にホステルを出発、夜明け前は半そで半ズボンでは震える寒さ
バンに10人ほど同乗して30分ほど揺られながら農場につきます
朝7時仕事開始
初日は到着直後に税金、振込口座、労働規約などの書類に記入し農場内の簡単な説明を10分ほど受けてすぐさま作業に入った。
作業はクラスタリングという作業。
バナナファームでは大きく二つの仕事に分かれます
畑(パドック)でバナナを収穫してくる仕事
工場(シェッド)でバナナの出荷作業を行う仕事
シェッドでの作業はどこでも同じ流れ
まず運ばれてきたバナナをチェーンにつるして工程作業に移す作業
ハンギング
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ディハンディング “バンチ“から“ハンド“、バナナの房を切り落とし“タブ“(ベルト作業の最初の行程が行われる水の入った部分)に入れる。バンチーバナナの房の塊
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クラスタリング タブに入ってきた20-30本ほどからなるハンド、バナナの房を5-9本の塊に小さく切り落とす
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ソーティング バナナを選別し悪いバナナを取り除く
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メジャーリング バナナをサイズごとに並べる
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パッキング サイズごとにバナナを箱詰めする
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スタッキング バナナの箱をパレットに積む
バナナファームでよく使われる用語
バンチ―バナナの部位
ハンド―バナナの部位、房
冷たい水の中を流れる20-30房の重たいバナナを片手で持ち上げひたすら切り続ける。
左手が腱鞘炎になりそう。
よく注意されることは切ったバナナが大きすぎたり、悪いバナナが両端になかったりすると注意されます。(クラスタリングの人は切る直前に悪いバナナをある程度選別してはじくようにします。悪いバナナの隣に切り込みを入れるようにすると無駄なくいいバナナを残すことができます。)
怒られるのわけではなく、監督者とファームの専業社員が定期的にアドバイスしてくれる感じです。
これが使用しているナイフ
バナナのバンチ、ディハンディング中
タブ内のクラスタリング後のバナナ
よく初めは手を切りますが慣れてくると切り方のコツがわかってくるので怪我しないようになってきます。よく切れるから気を付けろというアドバイスとよく手を切る人には切り方のアドバイスをしてくれます。私は初めに基本的な切り方を教えてもらい見様見真似で初めました。何度か、流血しない程度に手を切りながら進めていき、先輩のまねをしながら上達していきました。
上達のコツはうまい人のまねをすることと、無になることです。幸運にも私の仕事場は音楽を聴きながら仕事をしてよいとのことでお気に入りの音楽を聴きながらノリノリでひたすらバナナを切っていきます。
自分がオーストラリアに来た理由は…Certificate 3を取得しパーソナルケアをするつもりであったが今なぜかバナナを切っている、とか考え始めてしまうとナイフを放り投げたくなってしまうので3か月の期間はここで無になろうと思う。
ときたま同僚と話をしながら作業をするが慣れない英語となれない作業は同時進行不可能で新たにどんどんタブにつぎ込まれるバナナが待ってくれることもなくソーティングの人に流れていき“切ってください”と返されてしまうこともある。その時は笑顔で受け取り話をやめ無心できり始める。
話しながらちんたらやってるとクビにされるらしいのでそれは何が何でも避けたいので必死にバナナを切ります。